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〈展  示〉【貴重書展示】「アダム・スミス生誕300周年」

貴重書展示202306

「経済学の父」と呼ばれるアダム・スミスは、1723年6月、スコットランドで生まれました。
今年2023年は、スミス生誕300周年に当たります。

スミスは1759年に出版した『道徳感情論』(The Theory of Moral Sentiments)で名声を博しました。
この書物でスミスは社会秩序がいかにしてもたらされるかを「同感」という概念を用いて説明しました。
いまなお学ぶべきことが多いスミスの経済学ですが、その理解には『国富論』だけでなく、
この『道徳感情論』を含めて解釈することが重要と言われます。
『国富論』(An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations)は1776年3月に出版されました。
初版は1000部刷られ(500部とも言われる)、そのうちの1冊を本学が所蔵しています。
『国富論』の初の全訳は石川暎作・嵯峨正作による『富国論』(1884 – 1888年)です。
展示している『富国論』はこれらに続く三上正毅による抄訳(原文の一部を抜きだして翻訳したもの)で、
大隈重信による「序」が付されています。

この機会に、ぜひご覧ください。

■アダム・スミス著『道徳感情論』初版
 The Theory of Moral Sentiments

■アダム・スミス著 『国富論』初版
 An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations

■アダム・スミス著、三上正毅訳『富国論』